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市議会報告


平成16年3月定例会報告
Date: 2004-3-16

 平成16年松戸市議会3月定例会は、3月1日召集され24日までの24日間の日程で開催されました。3月議会はご承知の通り、「予算議会」として平成16年度の松戸市の台所事情を決定する重要な定例会となっています。初日には市議会表彰や先議議案の提案などがなされ、各常任委員会へ先議議案の付託が決定されました。常任委員会では付託された補正予算や先議案件が審査され、4日の本会議においてその先議議案9件が上程採決されました。採決後、各会派ごとの代表質問が行われ、私の所属している「市民クラブ」が最初の代表質問を2時間に渡り実施いたしました。質問内容の主なものとしては、松戸市長の平成16年度施政方針に対する質問として、人材の登用、組織改革、行財政改革、パートナーシップ条例について、安全で快適なまちづくり条例について、庁内情報整備について、健康福祉施策の充実と財源確保について、地域コミュニティーについて、市立病院について、地域産業の活性化について、消防救急について、区画整理事業について、また、教育長による16年度教育施策方針に対する質問として、松戸市教育改革について、評価システムについて、社会教育団体の使用料減免について、学校の危機管理について、耐震改修計画について、高校総体の取り組みについて等についての多岐にわたった代表質問を行いました。市民クラブに引き続き、公明党、21世紀クラブ、日本共産党、市民の声21、無所属4名の一般質問が延4日間の日程で順次実施されました。他会派の質問は時節柄松戸市教育改革への質問が集中した感があり、昨年から引き続き市民の皆様の関心の高さが伺えます。そしてやはり、行財政改革、安心安全、健康福祉、都市整備などへの質問が多かったように思えます。
 3月10日の本会議では平成16年度における、松戸市の予算を審査する予算審査特別委員会の設置が承認され、吉岡 五郎委員長(公明党)を始めとする12名の委員が選任されました。私も昨年に引き続き、会派の代表4名の中の一人として予算委員会に参加することになり、分厚い予算資料と格闘することになりました。予算委員会に参画することは松戸市の全体像をつかみ、多岐におよぶ事業の内容を把握する早道であり、新人議員にとっては最も勉強になることでありますので、私は許される限り予算委員会と決算委員会には参加するつもりです。松戸市の予算は一般会計、7特別会計、2企業会計があり、総予算2,300億円の予算規模になり、その全ての会計の細部まで読み込むことは非常に困難なことであります。しかし、行財政改革が声高に叫ばれる今日、議員としてそれに取り組むことは当然のことと考えます。しかし、全てに対しプロフェッショナルになることが理想ではありますが、複雑化、細分化した地方自治制度の実践にあたっては、各議員の得意分野に特化し専門化することも一つの選択肢ではないかと思います。私は仕事柄、財務関係、リスクマネジメントなどの知識を活用して予算、決算委員会に臨みたいと考えております。
 予算審査特別委員会は3月16日から22日までの4日間を使って審議がなされました。一般会計の歳出、歳入、国民健康保険特別会計、松戸競輪特別会計、下水道事業特別会計、公設地方卸売市場事業特別会計、老人保健事業特別会計、駐車場事業特別会計、介護保険特別会計、水道事業会計、病院事業会計の順番で審査され各会計ごと侃々諤々の議論がなされ、多数意見と全会一致に分かれましたが、結果的には全ての会計に対し可決すべきものとして、本会議に上程されることになりました。以下に私が行った各会計での主な質問事項を箇条書きにてご報告いたします。尚、紙面の都合上、当局からの答弁については割愛させていただきます。質問、答弁の全文につきましては、特別委員会議事録に掲載される予定です。

注: あくまでも質問、答弁の要旨であり全文掲載でないことをおことわりしておきます。 尚、松戸市のホームページ「市議会会議録」におきましては全文を掲載する予定です。

平成16年度 予算審査特別委員会 質問要旨
総務費
* 今後の退職者数の予測は? 定年前早期退職特例措置制度の事例はどのくらいあるか?また、早期退職制度の優遇処置の内容は? 退職給与引当金の積み立て状況はどうか? 「行財政改革」の総人件費の抑制の観点で16年度予算に反映されているか?
* 安全で快適なまちづくり推進事業のパトロール委託料とはどのような内容か? 重点地区パトロール事業、放置自転車撤去パトロール事業、市民生活安全対策パトロール、不法占有物物件等監視指導事業、など他の事業との整合性や費用対効果、横の連携はどのようになっているか?
* 職員採用に関し、その採用基準、選定方法について問う? 民間への委託化実施による、一般職員や現業職員の再配置や退職者不補充の現状はどうか?
* 「広報まつど」の発行に関し、年間36回から24回に変更された理由は? 記事、報道内容に関するチェック体制はどのようにしているか?
* 国際交流活動費、姉妹都市交流事業の内容と評価は? ホワイトホース市との交流事業が昨今活発でない理由は?
* 「パートナーシップ条例」策定に関し、策定委員会のメンバー構成は? 議会との関わりについての考えは? パートナーシップ推進委員会とパートナーズ応援団との位置づけはどのように考えるか?

民生費
* シニア交流センター建設関する懇話会の構成メンバーと検討内容とは? ハード、ソフトの現在までの進捗状況は?
* 老人クラブ育成費について、本年よりバス借上げ料が廃止され、使途自由な研修費という形になったが実態はどのようになったのか? 財政効果はどのように予測するか?
* 16年度の保育料は現状維持の据え置きの判断がされたが、経緯、財源の今後の見通しについて、また17年度より民営化の効果、経済的予想はどうか?
* 市民センター内設置のお風呂について、廃止を含めて検討中と聞いているが今後の利用方法についての考え方は?

衛生費
* 斎場業務民間委託の現在までの経緯、進捗状況は? 委託化による雇用関係は? 斎場改築の予定があるが具体的内容は?
* 白井聖地公園の区画は完売されたと聞いているが、現在の状況と今後の方針は? 永代使用料と管理費についての収納状況はどうか?

労働費
* 勤労会館の近年における利用状況は? 勤労会館の近くには女性センター、市民劇場など市民から見て横並びの施設が近接しているが、行財政改革の見地から各施設の統合や有効利用についての見解は?

商工費
* ニューオータニ松戸撤退後の企業誘致の状況は? 松戸市の商工業発展のためにも多数の人が集える会場を有する施設の誘致も必要と考えるが、対応策についての見解は?
* 技能功労者表彰制度につきましては、市民の皆様より好印象を受けているようですが、その選定基準、審査の流れはどのようになっているか? 16年度表彰予定はどのようなスケジュールになっているか?

土木費
* 成田高速鉄道アクセス鰍ノ対する出資金、補助金の目的や方向性はなにか? 東松戸駅への特急停車についての状況は?
* 交通バリアフリー基本構想策定事業として、公共交通事業者、道路管理者、公安委員会とともに基本構想を策定するとあるが、現在までの進捗状況は?

消防費
* 科学防護服購入費、除染シャワー購入費が予算化されているが、その能力は? 今後の配備予定は?
* 全国初の消防救急自動車が六実署に配備されるが、実際の機能は、その運用方法は?
* 自主防災組織とはどのような団体か? 活動状況と今後の展開は?
* 防災リーダー、防災協力員はどのような人に委嘱され、活動しているのか?


教育費
* 各学校が作成した「特色ある学校づくり」のプランに基づき、少人数指導や部活動指導など多岐にわたる分野に人材を派遣するとしているが、人材の登用や学校が作成するプランはいつ頃までに作成され、具体的に示されるのか? 多岐にわたる分野とはどのようなものを想定しているか? 派遣する人材はどのくらいの規模を想定しているか?
* 社会教育団体の登録課程において、登録の選定基準、更改時の報告義務など現在どのような対応をされているか? 減免措置を受けるためだけが目的の団体はないか?
* 新成人自身が企画、運営する成人式の方式を当局はどのように評価するか? また参加した新成人の評価はどうか? スタッフとして企画、運営に参画した新成人からの反省点や今後についての提言など把握されているか?
* 「こどもの遊び場」が現象傾向にあると聞くが、その推移は、また確保する対策をしているか? 市内全体の現在のこども会数とこども会会員数、組織率は? 「単位こども会」への年間活動費補助金の額が一こども会当たり、約2万円となっているが今後の動向はどうか?

公債費
* 公債費元金が87億8千万円の増額になっているが、借換債の起債による増額か? 借換債は普通債償還元金に含まれるのか? 元金の増加に比べ利子の金額が減少している理由は? 臨時財政対策債の元金償還の17年度支払額の予想は? 公債費負担比率は16年度は何パーセントと予想されるか? またその比率をどう判断されるか?

一般会計 歳入
* 市税収入は16年度609億3千万円で、24年ぶりに50%を割り、下げ止まりに歯止めがかからないが「三位一体の改革」等を踏まえて今後の歳入状況について、自主財源と依存財源双方をどのように予想されるか?
* 「準用財政再建団体」いわゆる財政再建団体の定義は、標準財政規模に対し20%以上の赤字が指定の基準とされるが、松戸市は実際にどの状態になると指定を受けることになるか? その状態を避ける方策についての見解は?

市民税
* 施政方針の中には、市民税課に「特別徴収担当室」を収納課に「特別整理担当室」を設置し、税収の確保に努めるとあるが、その目的、実働予定、徴収率、収納率の達成目標値などを問う?

* 健康増進法の施行や分煙化の強化によって、愛煙家にとっては厳しい環境となり、それにともないタバコ税につきましても喫煙率の低下によって減収が見込まれると思うが、予算が昨年とほぼ同額である根拠はなにか? 松戸市にとって28億円の収納率100%の税収は重要な収入源と考えるが、喫煙者の権利についてはどのように考えるか?

繰入金、基金繰入金
* 財政調整基金繰入金は、前年同様24億円の予算が計上されているが、「行財政改革」に取り組むにあたり取り崩しの16年度における基本的考え方は? また、土地開発基金の取り崩しについてはどのように考えるか?

国民健康保険特別会計
* 被保険者数の伸びはリストラや企業倒産などによる健康保険から国保への転換が要因と考えられるか?
* 自己負担率が3割に変更されメリットがなくなった退職者被保険者制度が残されている理由は? また、この制度の今後の動向は?
* 受診率や保険給付の増大、収納率の低下等が今後の一般会計繰入金や基金繰入金へどのように影響すると推測するか?

老人保健事業特別会計
* 平成14年10月の改正老人保健法により、受給対象者が70歳から75歳へ引き上げられたが、その受診率や保険給付においてどの程度の影響を考慮するか? また、平成19年までは理論的に新たな受給対象者は発生しないことになるが、老人保健事業への今後の予想は?
* 老人福祉費による老人医療助成事業は、69歳の高齢者に老人保健事業の前倒しと考えるが、今後の関連性は?

下水道事業特別会計
* 16年度新規賦課対象面積が58.86haを予定しているが、実際の工事予定地 区や順番はどのようになっているか?
* 近年普及率の進捗が遅れぎみだが、現在までの処理区面積、普及率と本年度の予想は?
  さらに、下水道完成までの推移はどのように予想するか?
* 江戸川左岸流域下水道第1終末処理場の本年度の現況は?

 以上、一般会計、7特別会計、2事業会計の予算を4日間にわたり慎重審査を行い全ての 会計について可決すべきものとして、本会議に上程されました。
 本会議の最終日である3月24日には、予算審査特別委員会に付託された、議案55号から議案64号までの10議案、総務財務常任委員会に付託された、議案65号から72号、74号から76号、健康福祉常任委員会に付託された、80,81,83,84号、教育経済常任委員会に付託された、73,78,79,82号、都市整備常任委員会に付託された、77号の各議案は、全会一致と多数意見とには分かれましたが、全ての議案について本会議で採決され成立いたしました。そして、健康福祉常任委員会に付託された陳情25号、教育経済常任委員会に付託された請願6号、陳情24号につきましては、いずれも願意に沿いがたく不採択として本会議においても採決されました。
 4月1日より平成16年度がスタートします。松戸市では市内施設内の喫煙が全面的に禁止され、いよいよ愛煙家にとってはつらいことになりそうです。また「安全で快適な街づくり条例」も4月より施行され、ポイすて、迷惑行為なども規制の対象となります。本来このようなことは、モラルの範疇であり条例化などしないほうがいいと思います。願わくは条例による摘発者が少ないことを祈りたいものです。
 また、危機的状態にある財政状況改善のための「松戸市行財政改革」未来を担うこどもたちのための「松戸市板教育改革」についても正念場を迎えることになります。そして、長く出口の見えない景気低迷から松戸市の活性化を図るためにも、いっそうのまちづくり運動の展開が望まれていると考えます。
 次回の定例会は6月9日より22日までの日程で開催される予定です。お時間と興味のある方は、是非議会を傍聴することをお勧めいたします。